新卒歯科医師が「まず」学ぶべきこと
歯科医師国家試験合格された皆様合格本当におめでとうございます
6年間以上の修行を経てようやく社会人として羽ばたく時がきました
私が研修医だった4年前、新卒の方も既卒の方も希望に満ち溢れており
「俺は大金持ちになるんだ」
「インプラントで儲けていくんだ」
「多くのドクターを雇って自分は何もしなくても食べていけるようになりたい」
と様々なことを豪語していたのを覚えています
ではそうなるためには
失敗した歯科医師人生ではなく、誰が見ても成功と言えるような歯科医師人生を送るためにはどうすれば良いのか
研修先は立派な国立の大学に行けばいいのか?
インプラントを学べばいいのか?
最先端のマイクロスコープから学ぶべきなのか?
それともまずは歯周病や虫歯なのか??
残念ながらどれも違います
今やらなければいけないことは歯科技術のような「やり方」ではなく
「あり方」なのです
私は国家試験を終え、研修医になるのがとても嫌でした
バイトもしたことなく社会人としての自覚もなければ自信もありませんでした
学生時代は周りからポンコツと呼ばれ、親のスネと奨学金を借りて未来の自分のスネをかじって生きてきました。
そんな僕ですが、なってしまったからには立派な歯科医師として成長していくことを夢見ていました
そこで研修医時代、ある先生からご縁をいただき「自助論」という本をいただきました
『自助論』とは、イギリスの作家・医者であるサミュエル・スマイルズが1859年に発行した成功伝集です
「天は自ら助くる者を助く」
Heaven helps those who help themselves
この「自分で自分を助けよう、向上させようとする精神こそ、もっとも重要なものだ」という考え方が本書では貫かれており、それを補足するためにさまざまな偉人の成功談が引用されています
僕は研修医時代誰よりも早く職場に来て、毎日毎日誰もいない職場で自助論を読みました
本を読むのが遅いため、少しずつかみしめるように読みました
周りの同期や先生からは
何でそんな本読んでいるんだ?
本読むの遅くない??
とよく言われていましたが、全く気にせず自分のペースでゆっくり読み込みました
それからというものの、僕はこの5年間今まで必死に走ってきました
朝誰よりも早く来て職場の鍵を開けて勉強し、診療後は遅くまで練習してきました
たとえ誰かに褒められたり認められたりされず、目に見えて成果がでなくても関係ありません。僕はただただやりました
「あり方」というのはつまりは姿勢であり、心であり、マインドです
これから歯科医師としての道路を走っていきます
最終的には99%の歯科医師は経営者、院長として開業します
最終的なゴールは概ね皆さん同じです
そのような道路の中で一番最初に決めるべきことはどれだけ速い車に乗るか、どれだけ高性能なエンジンをつけて走るかにかかっているんじゃないでしょうか?
これから長い長い歯科医師人生が始まります
皆様の歯科医師人生がおおいに成功することを心から願っています